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レポート

森の漁り火工房プロジェクト

ピースネイチャーラボ 設立への想い-副代表理事・畠山信さん

2012年08月16日

☆森の漁り火工房プロジェクトのレポートのバックナンバーはこちらよりご覧ください。

今回は、ピースネイチャーラボ(以下、PNL)設立への想いについて、副代表理事の畠山信(はたけやま まこと)さんに、お話を伺いました。

未曾有の大震災による大津波。

畠山さんは生まれ育った気仙沼市唐桑町西舞根で被災しました。西舞根地区では全52世帯のうち44世帯が津波で流されるという壊滅的被害を受けた場所です。畠山さん自身も地震発生後には津波で渦巻く海に飛び込み、命からがら泳いで対岸の大島にたどり着き、九死に一生を得た一人でした。震災後は、副理事長を務めるNPO法人 森は海の恋人を通して様々な支援団体と地元住民、行政との架け橋となり自ら支援活動に尽力されています。

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支援活動に携わる中で、現場の支援ニーズが、緊急物資配給などの緊急支援から徐々に変化し、より地域・産業復興に寄与する支援が求められるようになってきたことを実感し、『地域の産業をどのように復活させることができるか、人がまた戻ってくるような環境とはどんなものか』と常に考えていました。

気仙沼の産業の約6割を占める水産加工業。基幹産業の基礎インフラ再整備は被災地域の経済再生を図るうえで喫緊の課題です。しかし、畠山さんは、異なる視点から震災からの復興モデルを考えていました。

『産業を元に戻すだけでは人は戻ってこない。震災前の状況に戻すだけでなく、地域が持続的・自発的に運営・発展してゆく基盤づくりが必要だ。既存の水産業と観光業を軸とした新たな産業づくりが大切だ。』

プラスαの新しい視点やノウハウが必要と強く感じた畠山さんは、支援活動で被災地入りしていた松田憲さん(現PNL代表理事)や多くの仲間と出逢い、ビジョンを語り合う中で、産業復興のモデルを作ろうとPNLを立ち上げました。

『自分の知識と新しい知識がリンクし、実学の場となっている。』

国際協力や海外での活動を経てたどり着いたスタッフとの試行錯誤の日々。新しい出逢い、共に活動する仲間から学びとる喜びを嬉しそうにお話しされる姿が、非常に印象的でした。

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PNL・森の漁り火工房の立ち上げが急ピッチで進められる中、畠山さんは、日本国内で地域おこしの事業モデルとなった場へ積極的に足を運んでいます。

広島県神石郡神石高原町の道の駅、三重の伊賀の里モクモク手づくりファームへの視察では、地元に根付いた産物をメインに、フィールドを活用した体験型レストランを体感。神石高原町道の駅のレストランで食べた料理の質の高さ、モクモク手づくりファームで見たムダのない自然循環型の組織運営は、畠山さんやスタッフの心をつかみました。

津波によって変わってしまった西舞根。しかし、いまだ多くの魅力がこの土地には残っています。視察で学んだ多くの成功のエッセンスを、どう西舞根の復興に生かしていくか。

Peace Nature Lab.のlab.とは、laboratory(研究.実験)を意味するラボ。

人と自然が共存する産業モデルを研究し、研究から導いた成果を実施する実学の場です。

『後からくるものは、上の背中を見て育つ。自らが動くことが次世代へつなげること。この西舞根が成功モデルにならなければならない。』

今回は、畠山さんから力強いメッセージを込めてお話をいただきました。

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