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レポート

佐藤造船所プロジェクト

"地域の屋台骨"造船業の復活が、新しい地域経済の鍵-船大工兄弟の決意

2012年02月07日

☆代表・佐藤文彦氏から、メッセージをいただいております。ぜひ、ご一読ください。

 
宮城県石巻市・渡波(わたのは)地区。渡波港の奥に位置する「万石浦(まんごくうら)」ではカキや海苔などの養殖が盛んに行われており、周囲を牡鹿半島の山々に囲まれ、宮城県の名勝指定を受けている観光名所としても知られています。
 
佐藤造船所は、渡波湾のほとりで、昭和元年から80余年にわたり、事業を営んできました。中小船舶の修理・整備を生業とし、地元の養殖・沿岸漁業者を中心に取引先の数は100社前後におよび、渡波地区の水産業を支える“屋台骨”のような存在になっています。
 
そんな佐藤造船所が、東日本大震災の津波により、大きな被害を受けました。
造船所の建屋以外、設備機械・資材は多くが流出し、船舶修理の重要な設備である「船体引き上げレール」も、ほぼ全壊してしまいました。
 
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未曾有の被害の中、佐藤造船所は震災直後から、再起に向けて動き出しました。
3代目の代表・佐藤文彦氏、弟の孝明氏を中心に、流出した資材を拾い集め、造船所を修復するなど、まずはできるところから始めました。その後、被災して使い物にならなくなった設備機械を何とか取り揃え、漁船などの修理に対応できるところまでこぎつけ、10tクラス1艘を修理、進水させることができました。
 
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石巻の“屋台骨”である佐藤造船所が再起に向けて動き出していることで、現在、養殖・沿岸漁業者からの修理・整備の依頼が数多く寄せられています。
この復興に向けて漁業の再興は欠かせず、一刻も早い船舶の修理・整備が求められる中で、震災前は6箇所あった船体引き上げレール(修理ドッグ)が1箇所しか使えず、早急な対応が必要となっています。一方で、修理ドッグの復旧には、宮城県が設置する予定の防潮堤との絡みから、修理ドッグ・造船所の設置位置を根本的に見直す必要があるため、まだまだ時間がかかります。
 
そんな状況下でも、現状ある環境の中で、地元の「“船大工”の匠」として、石巻の養殖・沿岸漁業を支えるべく新たなスタートの一歩を踏み出した佐藤造船所が、東北共益投資基金が支援する第二号案件です。株式会社への改組に際しての出資のほか、幅広く経営支援を行っていきます。
 
3代目・文彦氏は、「今後も、復興に向けどんな困難が立ちはだかろうとも、決して諦めることはありません」と決意を新たにしています。熱い言葉を胸に、当基金としても事業の再興と新展開を図っていきます。

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